同窓会員 吉野英先生 井上春成賞ご受賞

2018年07月25日 脳神経内科だより

当科同窓会員吉野内科・神経内科医院院長 吉野 英先生が,「新規筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬としてのエダラボンの研究開発」の内容で,第43回(H30年度)井上春成賞をご受賞されました.井上春成(イノウエ ハルシゲ)賞は, 企業化 された独創的研究の中でも日本の科学技術、経済の発展や福祉の向上に貢献した研究者と企業に与えられる産学官民連携における極めて栄誉ある賞です.

授賞対象研究課題 :「新規筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬としてのエダラボンの研究開発」
受賞者 :吉野内科・神経内科医院 吉野英院⻑、⽥辺三菱製薬株式会社

吉野先生は,脳梗塞治療薬として2001年4月に臨床応用されたエダラボンのフリーラジカル除去作用に注目し,治療が未だに難しいALS患者さんの予後を何とか改善させたいという臨床医の想いから,2001年10月からALSに対するエダラボンの有効性に取り組まれました.脳梗塞の治療薬であったエダラボンをドラッグ・リポジショニングとして,ALSに対する治療適応の拡大に発展させ,2015年に本邦,韓国,2017年にアメリカでも適応拡大されるようになりました(さらに欧州でも申請中).吉野先生のALS患者さんに,何とか治療を届けたいという想いから始まった取り組み,エダラボン投与は今では標準的な治療となっております.

これまでのご努力が高く評価されたことをお慶び申し上げます.
以前から吉野先生の真摯に取り組まれている姿を学ばせていただいております.
これからも偉大な先輩の姿勢を見習っていきたいと思います.

ALSに対するエダラボン適応拡大の吉野先生のコメント http://als-shimane.com/730.html

日本ALS協会のリンクはこちら http://alsjapan.org/2018/07/21/post-1714/

井上春成賞についてはこちらをクリックください。
井上春成賞 概要(科学技術振興機構) http://inouesho.jp/index.html

田辺三菱製薬株式会社のニュースリリースはこちらをクリックください。
田辺製薬 NewsRelease http://alsjapan.org/wp-content/uploads/2018/07/%E7%94%B0%E8%BE%BA%E8%A3%BD%E8%96%AC%E3%80%80NewsRelease.pdf

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