ICN 2018

2018年10月22日 神経内科だより

第19回ICN (国際神経病理学会) 2018が東京で開催されました

2018年9月23日から9月27日まで第19回ICN (国際神経病理学会) 2018が東京で開催されました。1990年の第11回京都大会に引き続き, 日本で二回目の大会で, プレジデントは新潟大学脳研究所名誉教授・理事 高橋均先生でした。世界各国から研究者が参加し, 大盛会でした。

 私は多発性硬化症 (MS)・視神経脊髄炎 (NMO) のシンポジウム ‘Evolving landscapes in pathology of MS and NMO’ を担当しました。ウイーン大学のHans Lassmann先生, ゲッティンゲン大学のWolfgang Brück先生, ハーバード大学のFrancisco J Quintana先生, 新潟大学の河内のシンポジウム構成でした。今年, ネイチャー誌に掲載されたばかりの話題などがあり, 大きく盛り上がりました。シンポジウム以外にも, フロアやバンケットで多くの討論を交わしました。最新の学問の行方は, 顔と顔を突き合わせた語らいにより生まれることを痛感しました。

 一般演題では, 当科からは柳村文寛先生 (大学院生) が視神経脊髄炎の病理について口頭発表しました。大変, 立派な発表でした。

 今年は, CharcotとOrdensteinによるMSの臨床病理学的記載 (1868年) から150年の節目の年です (PMID: 29807916)。150年前も今も, 神経疾患の包括的理解, 病態機序のヒントは神経病理学的記載から生まれます。神経病理学の視点を忘れずに, 積極的に当大学脳研究所で行われるCPCや国際学会に参加し, 質問や討論を行うことが, 神経内科医としての臨床力・研究力を培う上で重要です。新潟大学脳研究所神経内科は, 同じビルディングに病理学分野の先生方がいらっしゃる, 共に歩んでくださる, これが最大の魅力だと感じています。 (河内泉)

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