ALS-MND 2019 学会報告

2019年12月13日 神経内科だより

ALS-MND 2019 学会報告

 2019年12月3日~7日にオーストラリア西オーストラリア州パースで開催された international symposium on ALS/MND 30thに小野寺理先生,石原智彦先生とともに参加しました.開催地のパースは,澄み切った空に現代建築と歴史がありそうな建物が調和しており,「世界で一番美しい街」と言われる理由が分かりました.12月はオーストラリアでは夏であり,汗ばむくらいの陽気でしたが,クリスマスツリーやトナカイが飾られていたのが,日本人の私としては,面白かったです.

 今回開催されたinternational symposium on ALS/MNDは、ALS/MNDに特化した最も大規模な学会で,ALS/MNDの研究および臨床に関して議論される場となっています.今回の学会では,バイオマーカー,治療標的,遺伝的・環境因子の最新の知見を聞くことができ,とても有意義でした.特に,神経炎症やミクログリアとの関連が注目されているとの報告が複数あり,興味深かったです.私達が研究している内容と関連したALS関連遺伝子に関する報告も複数ありました.新規のALS関連遺伝子として,先日Nature Neuroscience誌でも発表されていたDNAJC7が報告されており,この報告を含めて,私達の研究の参考にしたいと考えています.

 私は,ALS剖検例のエクソーム解析で判明したANXA11遺伝子変異症例の臨床・病理・生化学的解析についてポスター発表しました.拙い英語ではありましたが,自分の研究を多くの人とディスカッションする中で私達の研究の問題点や重要性を再認識することができ,非常に有意義であったと思います.今回の学会発表で得た刺激を今後の研究にいかしていきたいと考えています.

大学院生 畠野雄也

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