脳梗塞の再還流後の出血を予防するための総説が掲載されました

2020年11月06日 脳神経内科だより

急性期脳梗塞の再還流後の出血性転帰を予防するための総説がJournal of Neurological Sciences誌に掲載されました.
Strategies to prevent hemorrhagic transformation after reperfusion therapies for acute ischemic stroke: A literature review

大学院生 大津,後期レジデント 滑川,血管内治療を習練中の鳥谷部が,それぞれの視点で問題点を含めてまとめております.

今年は血栓溶解療法(t-PA)が米国で認可されて25年,血管内治療の有効性が示されたNashville hopeの年から5年という節目の年になります.治療時間拡大やデバイスの進歩により,超急性期脳梗塞診療はこの数年で劇的に変化しました.しかしながら良好な機能予後には依然として結びついてい ない現状があります.その一因として,再還流後の出血性変化があります.私たちはこれまで,血管保護・脳保護の治療標的の検討をしてきました.
https://www.neurology-bri.jp/study/stroke/

私たちの知見も含め,t-PAや血管内治療後の出血に関する因子を示し,それらに対する現在進行中,最近結果が示された臨床試験を概説しました.最後に,今後の展望も含めてまとめております.ぜひ,ご一読ください.

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