新潟日報文化賞の授賞式に出席しました

2021年11月07日 脳神経内科だより

去る11月1日,今年度の新潟日報文化賞の授賞式がメシアシップで行われ,出席しました.

ニュース記事,動画は下記で見られます.

新潟日報文化賞 Youtube
新潟日報文化賞 新潟日報
新潟日報文化賞 BSN新潟放送
新潟日報文化賞 NST新潟総合テレビ

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当日,受賞者を代表しさせていただきました挨拶の全文を掲載します.

今回,この栄えある賞を受賞させていただき,受賞者を代表して,選考委員会の皆様,新潟日報社の皆様に感謝いたします.この賞は,新潟県の文化・産業への貢献とその発展を願っての賞と伺っております.

私の今回の受賞は,まさしく新潟県ではなくては成し遂げることができなかったであろうと思います.その意味では私の方こそ,新潟県に感謝する立場です.

まず,今回の業績は,脳研究所の脳組織,今までの患者さんの診療の蓄積があって,成し遂げられた物です.新潟大学には,全国で唯一の大学付属の脳研究所があります.私は,それに憧れて,岩手県から,新潟大学の門を叩かせていただきました.憧れに違わず,世界最大級の脳組織が保管されており,脳の病気を研究するには,最高の環境が用意されていました.

この組織は,今,世界の認知症研究の進歩にも大きく貢献しています.腦硏が保有している脳組織の多くは,新潟県の皆様の,尊い想いが込められた物です.いわば,新潟県の皆さんの想いが,世界の脳疾患の研究に大きく貢献していると言えます.このような地区は,国内外でもありません.この場をお借りして,新潟県の多くの患者さん,およびご家族の想いに心から感謝申し上げます.また,そのようなネットワークを築き上げられてこられた,多くの先達,特に病理学,脳神経内科教室の諸先輩に,心から感謝申し上げます.

もう一点,申し上げたいのは,新潟大学の医学生,若い医師の皆さんへのメッセージです.私の今日の業績は全て,この新潟大学で行われた物です.最近,研究を志す医師が少なくなっており,国内外で問題となっています.

しかし,医学の本質は,たゆまぬ向上心,探究心にあります.皆さんの母校には,多くの県民の想いが託された素晴らしい環境が用意されています.是非,この県民の想いに応えて,世界の医療を変えていっていただきたいと思っています.

私も微力ながら,今後も全力で,そのお手伝いをさせていただければと思っています.本日は本当にありがとうございました.
(小野寺理 記)

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