日本認知症学会学術集会参加報告
2024年11月25日 脳神経内科だより
2024年11月21日から23日に第43回日本認知症学会学術集会が,福島県郡山市で開催され,参加してまいりました.私は今回,大学院生として参加しポスター発表もさせて頂きました.
ちょうど寒気が強まっていた時期ではありましたが,幸い天候に恵まれ,郡山の景色も楽しみながら,また福島の名産品も堪能しながら参加させて頂きました.
今年は現在自分が研究を進めているテーマの発表をさせて頂き,緊張感がある学会となりました.学会会場はとても活気があり,ポスター発表時も大勢の方が会場に集まっていました.発表は自由討論形式であり,訪れた先生に質問をして頂きながら,知見を広げることが出来ました.
自分が参加したシンポジウムやディベートセッションでも,抗体治療やバイオマーカーに関する最新の研究,臨床的な検討から基礎的な知識まで,さまざまな分野について拝聴することができました.認知症研究が進歩しつづける今,その関心は医療者だけにはとどまらないことを感じています.認知症医療が進み続けるなかで,自分がこの分野で勉強させて頂けることは非常にありがたいことだとも感じました.また,認知症医療に関わる方々の研究に対する熱い思いとともに,その根底には認知症患者さんがよりよく過ごすことが出来るような未来を目指す,という強い気持ちも伝わってきました.自分もこの分野で勉強させていただいている身として,今後の研究に励んでいきたいと,身を引き締める思いでした.
自分にとっても刺激となり,大変勉強になった学会でした.今回学ばせていただいたことを,今後の臨床でも,もちろん研究でも活かしていくことができればと思っております.(渡邉緑)