2025年11月21日から23日に第44回日本認知症学会学術集会が新潟市で開催されました．本年は私も配属させていただいている研究室である，本学脳研究所遺伝子機能解析学分野 池内健 教授が大会長でした．私は大学院生として参加し，ポスター発表で自身の研究について報告させていただきました．

　新潟開催であったため，新潟大学や新潟県内の病院の先生方，医療スタッフの参加も多かったように感じました．ポスター発表では普段あまりお話することのできない方々が，どのような研究に取り組んでおられるか，また自分の研究についてのご意見もうかがうことができ，大変有意義な時間を過ごすことができました．

　シンポジウム・レクチャーでは，今回特に神経病理に関するレクチャーを拝聴し，たくさん勉強させていただきました．普段はあまり見ることのできない神経病理について学ぶことができ，大変勉強になりました．また，会長講演では池内教授のお話も拝聴しました．これまでの当施設でどのような認知症研究をおこなってきたかということや，こういった研究の成果を，どのように患者さんに還元するかが重要であるといったお話は，大変感銘を受けました．

　懇親会では，久しぶりにお会いする先生方ともお話でき，イベントも楽しく参加させていただき，大変盛況な会になったのではないかと思います．今回は，新潟開催ということもあり，一層思い入れの強い学会となりました．今回の学会で吸収したことを，今後の研究に活かしより一層励んでまいりたいと思います．（渡邉緑）