畠野雄也 先生のALSに関する論文が掲載されました

2026年05月16日 脳神経内科だより

畠野雄也(当教室),中原亜紗(病理学分野)らの研究成果が,Acta Neuropathologica誌に掲載されました.

APOE ε4 influences the widespread TDP-43 pathological subtype in sporadic amyotrophic lateral sclerosis
doi: 10.1007/s00401-026-03029-y
(Hatano Y1, Nakahara A2, contributed equally)1 脳神経内科学分野 2 病理学分野

本研究では,筋萎縮性側索硬化症(ALS)の剖検例145例を対象に,ALSの病理に深く関わる異常タンパク質TDP-43の脳内での広がりと,アルツハイマー病のリスク因子として知られるAPOE ε4との関連を,構造方程式モデリングという統計モデルと機械学習で解析しました.その結果,APOE ε4を持つ患者さんでは,TDP-43病理が運動に関わる領域にとどまらず,前頭葉・側頭葉・海馬など認知機能に関わる領域にまで広がるタイプが多いことが明らかになりました.さらに,この関連はアルツハイマー病に関連するアミロイドβやタウの蓄積とは独立している可能性が示されました.

本成果は,ALSの症状や病理の多様性を理解するうえで重要な知見であり,将来的には病型に応じた個別化医療・ケア,治療法開発につながることが期待されます.

おめでとうございます!

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